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アメリカからニュージーランドへ

アオテア・オーガニックファームの生活


by BBpinevalley

『太陽がいっぱい』をアマゾンで鑑賞/ “Plein Soleil” by René Clément

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娘と一緒に、アマゾンでこんな映画を観ました。

私の世代ではイケメンの代名詞だったアラン・ドロンの『太陽がいっぱい』

アメリカではほとんど知られていない俳優で、映画通の人が知っている程度。

娘など、誰なのそれ?って感じです。











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娘はマット・デイモン主演のリメイクのバージョンを観たそうですが、それがリメイクだとは知らなかったとか。

ちょうど原作を書いたパトリシア・ハイスミスのことが新聞の文化欄に載っていて、彼女がドロンの演技を絶賛していたと知り、久々に観てみたくなりました。












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ストーリー展開は殆ど記憶に無く、初めて観るようで新鮮でした。

監督のルネ・クレマンは建築士が転じて映画のカメラマンとなった人だそうで、カメラワークが良く、舞台となるローマやナポリの屋内外の撮り方が素晴らしかった。

無性にイタリアに行きたくなる映画デス。

また、ニーノ・ロータの音楽がたまらない〜-










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こういうドア、いかにもイタリア。











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実際には、マット・デイモンのバージョンの方がずっと原作に忠実だそうです。











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でも、映画は、原作に忠実かどうかは、あまり問題ではないですね。

脚本家が会話やナレーションに書き直し、生身の役者が自分の中から人物を作り上げて行くのだし、それをカメラが捉えて編集するとなると、原作は単なるアイデアの発端の様なもの。

作者のハイスミスがドロンの演技を絶賛したのは、まだ駆け出しだったドロンの中にトム・リプリーに似たものがあったのでは?と感じました。

主人公のトムの富と階級への羨望、冷たい野心と策略。

演技以上のものがあったかも?










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そもそも原作は英語で書かれ、彼らはサンフランシスコから来た若いアメリカンたちという設定。

フランス語を喋っていること自体がもうオカシイわけです。

そして、原作ではトムはゲイ。

この映画では、ストレートの男性二人の間に微妙な感情の交錯が見られ、セクシュアルな何かを仄めかし、緊張感を高めています。











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編集の切れ味もシャープで、サスペンスに満ちてる。










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『太陽がいっぱい』は1960年に制作されましたが、最近の映画評では、ドロンのファッションが褒め千切られていました。









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夏の南イタリアでの男性ファッション。

リネンのシャツもさりげなく、素足でローファー。









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スーツも細身だけれどタイト過ぎず、上下少し違う色を合わせたりも良い…などと書かれ、昨今の新素材のファッションはタイト過ぎると批判まで〜










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しかし、着る人にもよるのではと思ってしまいます103.png

娘も、映画を観終わったあと、「この人、グッドルッキングだね」なんて言うから、笑ってしまいました。









Commented by umi_bari at 2023-02-04 21:14
Amazonで映画が見られるんですか?
アラック、全く世の中に付いていけないんです。
アランドロンさんの様になったら人生変わるでしょうね、なんてね❗️
映画の最後には驚きました。
映画は、やっぱりバグースです。
アラック、今年の1番は、トップガンマーベリックでした。人生で初めて劇場で2回見ました。
Commented by katananke05 at 2023-02-04 21:26 x
アランドロンはまさに おっしゃるように 野心と欲望で
駆け上がっていくような
そういう若者を 演じるのにぴったりの雰囲気を持ってましたね〜
ゲイだったという話は てんで理解してなかったです〜
したから3枚目の ヨットの上の青いリネンのシャツ、、
ボタンが掛け違えてる? わざとでしょうね〜
ラストが意表をついてました〜
今 彼は ちょっとがっかりの年の取り方です〜
Commented by shisouan at 2023-02-04 21:34
数日前に、BSプレミアムで上映していました。
勿論、録画して他の映画と一緒にDVDに保存しました。
マット・デイモン氏のリメイクが有るのは知りませんでした。
やっぱりこの映画はアラン・ドロンでしょうね。
快傑ゾロもやはりドロンですね。
Commented by asanogawa-garou at 2023-02-04 22:01
「太陽がいっぱい」の終わりの場面、スクリーンミュージックとアランドロンとクルーザーと悲鳴!
いつまでも忘れられないです!
Commented by mct361832 at 2023-02-04 23:26
こんばんは(●^o^●)
「太陽がいっぱい」小学生の頃にこのテーマ曲を訳もわからず元気いっぱいにエレクトーンで弾いてたの私です(^o^;)
今ならどんな音でどんな風に弾くかなぁ?
映画はアランドロンのを1度テレビで見ましたよ。
ラストの船に絡まってたのが怖かった(>_<)


Commented by ppjunction at 2023-02-04 23:36
アハハア〜「グッドルッキングだね。」はよかったですね〜〜(o^^o)。
今となっては、なんだかとても素敵なファッションですよね。

実は私、ドロンの従兄弟(母親が姉妹)に会った事があるのですよ。フランス海軍士官でしたが、アラン・ドロンと比較されるのを嫌がってましたね。
アラン・ドロンにそっくりな方でしたが、彼よりもっと長身、貴族的でアランの様な影が無く上品な超美男でした。
私は目を合わせただけでクラクラしました、っけ。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 05:00
> umi_bariさん
アマゾンプライムに映画やドラマを選べるところがあって、レンタルなら3ドルです。
アメリカならテレビがアマゾンに繋がってるので、大きな画面で見られますが、こちらではパソコンをテレビに繋がないとダメ。
面倒なのでパソコンで観ました。
私も自分ではうまく操作できません。
トップガン、そんなに良かったのですね。
好き嫌いは別として、トムクルーズは演技が上手くて見応えがありますね。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 05:16
> katananke05さん
アランドロンは割と下層クラスの出身で、かなりのわるだったようですね。
抜け目のなさそうなシャープな顔をしていますよね。
作者のハイスミス自身がレスビアンで、同性愛者を描いて有名になりました。有名と言っても、ニューヨークの文化人の間でですが。
私の前夫がバークレーでPhDをやっていた頃、教授連がSOHO PRESSと言う小さな出版社の出すミステリーに凝っていました。
ハイスミスはその出版社から出していて、他にも面白い本があります。
『太陽が…』はラストがイイですよね。あれも本とは全く違います。
Commented by renchiyan5 at 2023-02-05 05:27
おはようございます
太陽がいっぱいの音楽 映画音楽の中で一番好きです
海を見る度この音楽が聞こえてきます・・・
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 05:53
> shisouanさん
日本ではよくテレビでも流される映画なのですね。
英語圏の国ではハリウッド映画が圧倒的です。
リメイク版では、マット・デイモンの他に、ジュード・ロウ、グウェネス・パルトロウが主演です。
快傑ゾロ、そういう映画、ありましたね!
ゾロのコメディー版で、ジョージ・ハミルトン扮するゾロがゲイという設定のがあります。
あまりにも馬鹿げていて面白いバージョンです。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 05:59
> asanogawa-garouさん
確かに、あのエンディングは印象的ですね。
私も、あそこだけは覚えていました。
音楽がまた、燦々たる太陽が注ぐ南イタリアの風景にマッチして、人間の哀しさを奏でていましたね。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 06:02
> いとさん
おはようございます。
元気いっぱいにエレクトーンで弾くいとさん、なぜかお着物姿ですが、想像できます(笑)
トランペットの音色が哀愁を誘う音楽ですよね。
ピアノよりはエレクトーンの方が合ってるかな。

皆さん、ラストが印象的だと。
私も、ラストだけ覚えていました。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 06:13
> ppjunctionさん
アランドロンをグッドルッキングだねって、表現が重複してる感じですよね(笑)
ビューティフルといった方が的確なような面立ちかナとも思います。
従兄弟さんはドロンと似ていて上品? ちょっと違うんですね。
私の中高の友人は、大学時代に帝国ホテルのロビーで宿題をする人だったのですが、そこでドロンと手を繋いで有名に(我々の間で)なりました。
急に報道陣が押し寄せて誰かを囲んでいるので、何事かと輪の中に入って行くと、ドロンが!
と気づく間もなく、ドロンに手を引っ張られて、彼は何か適当なことを報道陣に叫び、二人でエスカレーターに乗ったそうな。
華のある彼女でしたが、後世まで話題になっておりました(笑)
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 06:15
> renchiyan5さん
おはようございます。

ニーノ・ロータの哀愁溢れる音楽ですね。
あのトランペットがたまりませんね。
私も映画を観てからしばらく、あの音楽が耳から離れず困りました。


Commented by sonoma0511 at 2023-02-05 15:20
こんにちは~
若い時は真っ暗な映画館が苦しくて映画は殆度観ていなかったが、有名スターの名前と顔だけは不思議と知っていた。
アメリカではその程度の認知度なのですね。
昔、D'urbanという紳士服のブランドが
あってそのCMはアランドロンでした。
似ても似つかぬ夫にもスーツやジャケットを買って、今でもジャケットは
着ています・笑。重いからと捨ててしまったダッフルコートは悔しい。
私も2^3年前Amazonプライムでその映画を観ましたが、やっぱりgood looking。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-05 19:31
Sonomaさん
こんばんは。
アメリカではハリウッド映画が主流で、映画通の人しかヨーロッパの映画を観ない感じです。
それに、アランドロンの顔は女性的すぎて、アメリカではウケないみたいですねぇ…
ありましたね、ダーバンという紳士服。
映画番組のコマーシャルでよく観ました。
アマゾンプライムに入っていると、アメリカのスーパーでディスカウントがあったり、品物が早く届いたりします。
映画もたくさん観られて、今回のは3ドルでレンタルしたのですが、2日間くらい見放題のようです。
娘がいないと、操作の仕方がよく分からないのですが。
Commented by pink_alien98 at 2023-02-05 23:23
BBpinevalleyさん、私は、2019年の6月30日に何十年ぶりかで娘と劇場で観て、ブログにもUPしました。

亡き母が大好きだったせいで、一番最初は小学2年生の時に一緒に見てから、嵌まりに嵌ってしまい(苦笑)

高校2年まで、スクリーンやロードショーなどの映画雑誌を買い求め、情報収集。
日本で上映された作品は全て観にゆきました。
その後もこの太陽がいっぱいは、何度か鑑賞した記憶があります。
いつか必ずフランスに会いにゆくのだって、思っていた頃もあったくらいで・・・

なので、懐かしく思い出させて頂きました。


Commented by voyagers-x at 2023-02-06 06:00
おはようございます ‼️
太陽がいっぱい、懐かしいですね
たしか1回みたような気がするのですが
その頃はアランドロンというのを知りませんでしたが
うーん......若い時、カッコいいですね
今も渋くてダンディで素敵ですが
Commented by BBpinevalley at 2023-02-06 07:14
lunaママさん
おはようございます。
2019年のブログページ、拝読しました。
劇場で観られたら、もっと情感あふれる映画でしょうね。
ヨット上での殺人が起こった瞬間からのペースの加速と、海の荒れ方、カメラワークは見ものですね。
原作では、トムは捕まらないのです。
そして、このシリーズは5巻も続いて行き、トムは天才的な犯罪者という設定です。
でも、作者は、この映画の終わり方が気に入っていたそうです。
トムもフィリップ・グリーンリーフもアメリカ人の筈なのに、言葉も態度もまるでフランスなのはヘンな感じですが、時々イタリア語でも話すところは欧州映画だなぁと思いました。
音楽がまた良かったですね。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-06 10:05
voyagers先生
こんにちは。
アラン・ドロン、整った顔立ちですね。
陰影がくっきりと出て、雰囲気を醸し出しています。
映像にはもってこい。
まだご存命らしいですね。
もう80歳以上とのことですが、沢田研二よりは上手く加齢かな?(笑)
Commented by tanatali3 at 2023-02-15 14:31
20代中盤、よくイタリア南部に行ったこともあり、この映画は好きでした。それとアメリカ版も。ただカミさんや家族連中はアランドロンを誰も知らないのです。おそらくモデル的外見と、中性的なところがハリウッドでは売り出せない時代だったのかもしれません。とにかく風景に癒されます。
Commented by tokotakikuh at 2023-02-15 16:18
この映画は、見惚れましたが
衝撃も大きかったですね

私の青春のターゲットでした((´∀`))ケラ
Commented by BBpinevalley at 2023-02-24 11:29
> tanatali3さん
お返事、遅くなり、失礼しました。
アメリカ人はアランドロンを知らない人が殆どですね。
ハリウッドにも売り込んだ時期があったようですが、ルックスが女性的過ぎるらしいです、アメリカ人の見方では。
イケメンと言うより、ウツクシイと言った方が適切な感じですものね。
この映画、観直してみると、セールボートと海の撮影とか、南イタリアの建造物の撮り方がとてもイイですね。
enjoyできました。
Commented by BBpinevalley at 2023-02-24 11:40
> tokotakikuhさん
お返事が遅くなり、失礼しました。

アランドロン、適役でしたね。
まだ若くて、とてもビューティフル。
当時は、彼らがアメリカ人だというセッティングが理解できていませんでしたが。

Commented by tanet25 at 2023-03-04 17:02
うわぁぁぁ~、あらん・どろんさまぁ~・・・
なつかしいぃぃ、むかぁし映画館で友達とふたりで
見ました。
そのハンサム度に驚きで・・
こんなにハンサムな男の人が、この世にいるなんて・・って・・
そのくらい衝撃を受けた映画でしたネ(笑)。
Commented by BBpinevalley at 2023-03-05 16:57
tanetさん
ま、好き嫌いはあるでしょうが、アランドロンは破格のハンサム度ですよね。
整っていて、冷たァいような、ヒヤッとする感じで。
日本人好みなのかも。
コマーシャルにもたくさん出ていましたね。
イタリアの映画でも素晴らしいのに出ています。
今回、この映画を観直してみて、なかなか良い映画で良い演技だと思いました。
by BBpinevalley | 2023-02-04 17:28 | 映画 | Comments(26)